ハーフサイズのフィルムカメラ試写
撮影行ってきた
撮影後のフィルム現像が楽しく、もっと上手にできるようになりたいので毎週のように撮影に出掛けている。
ここはカメラや写真の話だけでなく雑多な話題を書く予定なのだが、たまたまカメラ・フィルムの話題に偏っているだけである。きっとたまたまである。
撮影に行ってきた場所は、岐阜県の真ん中辺りにある郡上八幡。
夜通し踊り続けることで有名な日本三大盆踊りの1つである郡上おどりや、川沿いの古い町並み、食品サンプル工場や体験できるお店などがある。
景色や街並みを撮影するため、混みあった場所・時間を避け、郡上おどり開催シーズン終わりの翌週を狙って行ってきた。
また、残念なことに食品サンプルにはまったく興味がない。
写真はGoogle Photosにアルバムを作成して共有している。
撮影機材
撮影に使ったカメラは、ハーフサイズカメラのRICHOH AUTO HALF SE、フィルムは、KENTMERE PAN100-135を使った。
以前、KENTMEREなんて聞いたことないなーってつぶやいた気がするが、2007年にハーマンテクノロジー社(ILFORDの会社)に吸収合併されたイングランドの会社だったらしい。知らなかった。
フィルムの特徴としては、柔らかめの調子できめ細かな仕上がりらしく、実際にその通りだと思った。
カメラは、RICHOH AUTO HALF SEを使ったんだけど、ハーフサイズの画質を知りたかったというのが理由の1つで、ゼンマイ巻きのカメラが最高だというのが2つめの理由である。
このカメラ、フィルムを自動巻き上げしてくれるんだけど、電池式ではなく、ゼンマイなので買った。
Nikon Fしかり、機械式のカメラが大好きである。
露出計がセレンメーターなので、中古で買ったら露出計がちゃんと動いているかは確認が必須。
ちゃんと動作確認とクリーニングとモルト交換まで終わらせてある。
ハーフサイズカメラの話
通常のカメラが1枚として使う長さの半分で1枚撮れるカメラ。
なので普通のカメラの倍写真が撮れる。
これが大きなメリットであると同時に、1コマが小さくなるため画質もそれに応じて落ちるのがデメリット。
デメリットの画質というのがどの程度のものなのかが分からなかったので、実際に撮ってきたわけだけど、期限切れでないフィルムかつISO感度100のきめ細やかさは、ハーフサイズでも問題なく撮れることが分かった。
ハーフサイズカメラでの写真の撮り方は、通常より枚数を気にせずバシャバシャと撮るというのが良さそう。
36枚撮りのフィルムで、72枚は撮れるので驚異的な枚数だと思う。
普段は、じっくり考えてフィルムを無駄にしないように撮影しているが、頭空っぽで撮影できるため、偶然に良い写真が撮れたりするのではないだろうかと考えている。実際に良い写真が撮れているのかは、自分では分からない。
(それにしたってもう少しは考えて撮ればいい写真になったのではないかと思うが、後悔は先に立たない)
フィルムスキャン
スキャン環境の作業の面倒くささに悩んでいたため、ちょっと前にlomographyのDigitaLIZA Maxを買った。
Nikon D7100が防湿庫の肥しになってたので、SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DGを付けて、デジタルカメラデュープと呼ばれる手法でフィルムの写真を複写する形になった。
スキャナを使ってスキャンするより作業は楽になったが、あくまでもスキャン作業だけが楽になっただけである。
ちなみに、スマホを設置できるホルダー付きのMAXを買ったが、そのホルダーは使っていない。
デュープの環境は以下のように三脚でカメラを固定し、HDMIでモニタリングしながら、フォーカス固定で撮影している。カメラ本体のシャッターボタンはカメラが揺れるため外付けのシャッターリモコンを使っている。
こんな感じ
lomographyのDigitaLIZAの良い所は、120も同じように扱える所。
今回120のフィルムを使っていないので、次回あたり試したい。
ネガデータの編集
デュープの一番の問題点は、ネガの反転処理を自前でやらなければいけないこと。
これを全部自分で反転から調整をするのは、地味に大変で思った色にならなかったりする。
だけど、今はそんな手間を一発で良い感じにしてくれる最高に素晴らしい編集ソフト(Lightroom Classicのプラグイン)があって、これを今回買うことにした。
フィルムカメラのデジタルデータ化を自分でやっている人には必須と言っても良いかもしれない。
ただ、円安のおかげで$99.00 USDが大変なことになっている。
参考までに支払い時点での為替レート(PayPalでの支払い)
¥14,862 JPY = $99.00 USD
1 JPY = 0.0067 USD
もうちょっと待てばもう少し安く買えたかもしれないが、我慢できなかった。
余った写真にはねこを
RICHOH AUTO HALF SEの最大の難点が2.5m固定焦点というものである。
室内はほぼ壊滅と思ってよい。
なので、こうなる。
そろそろモノクロフィルムを100フィートの長巻きで買いたくなる頃合い。
以上